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胸腺腫についての文書

2011年2月20日

三重県の病院での三回目の放射線治療時に
担当の先生に頂いた文書です
どにーの病状や病気について誠実に詳しく書かれています
この文書を読んでどにーの今後のことを考え
手術をしないと決めました

何もわからない飼い主にわかりやすい説明で
どにーの現状がよくわかりました。
だからこそ重大な決断ができたし
これからのことに覚悟を持つことができました
先生、お忙しいのに本当にありがとうございました。

この文書を公開するかどうか悩みましたが
闘病の記録をすべて残したいという気持ちもありますので
公開してしまいます

以下は先生に頂いた文書そのままです
************************************


先日の胸部レントゲン検査、CT検査を実施した結果、
ドニーちゃんの前縦隔部に腫瘤(できもの)があることが発見されました。
今のところ、ドニーちゃんには食欲もあり、顕著な臨床症状は示していませんが、
このまま放置すると、腫瘤はさらに大きくなり、正常な呼吸が難しくなった場合には、
発咳や呼吸困難等を呈し、最終的には亡くなってしまうものと考えられます。

また、胸腺腫には胸腺腫に伴う腫瘍随伴症候群が知られており、
重症筋無力症(巨大食道症)、高カルシウム血症、多発性筋炎、皮膚炎、不整脈などが
起こることがあります。
ドニーちゃんには、巨大食道症が見られており、
過去の報告では、胸腺腫と巨大食道症を併発している犬11頭の生存期間の中央値は6日間で
巨大食道症を併発していない犬7頭の中央値は14.5ヶ月であったというものがあります。
一度、ご経験されているのでよくご存知かとは思いますが、
特に巨大食道症は、吐出と誤嚥に続発する肺炎が即、命にかかわる怖いものとなります。

胸腺腫に関する治療としては、基本的には、外科手術が最も有効な治療法として考えられますが、
手術は難易度が高く、危険性を伴うものとなります。
しかし、前述した腫瘍随伴症候群が存在せず、外科的に完全排除された場合には、
比較的長い生存期間が期待できると言われています。

ドニーちゃんは、CT検査の結果、腫瘍は孤立性であり、
現在のところ、明らかな転移の所見も見られていません。
しかし、腫瘤の大きさは大きく、巨大食道症を併発しているところから、
手術の適否に関しては十分な検討が必要と考えられます。

ドニーちゃんの場合、巨大食道症は重度ではなく、現在は起立して食事を与えることにより、
吐出症状は落ち着いていますが、腫瘍の進行に伴い、巨大食道症も悪化することが予測されます。
その場合には、吐出のコントロールがさらに難しくなり、
誤嚥性肺炎を生じるリスクも高くなってくることが予測されます。
外科手術を実施することにより、巨大食道症の進行を抑制できるという利点があります。
しかし、注意点としては、巨大食道症に関しては一般的に外科手術を実施したとしても、
すでに生じている症状を改善するとは限りません。
(現状維持が目的と考えていただいた方が良いかと思います。)
また、稀ではありますが、外科手術を実施した後にこれらの症状がさらに悪化することが
あることも報告されています。

また、外科手術に関しては、それなりの危険性が伴います。
事前にご理解していただかなければならないことを以下に述べます。
・大量出血による術中、術後死の可能性があります。
・麻酔による呼吸抑制と呼吸停止により死亡する可能性があります。
・腫瘤が悪性腫瘍であった場合、手術が成功しても再発、転移する可能性が残ります。
・腫瘤は心臓や大血管、気管などに近接しており、術中の目視下で癒着や浸潤性が激しく
 腫瘤摘出が困難と判断した場合には、そのまま閉胸することもあります。
・出血、貧血への対応策として輸血を行った場合、まれにショック症状がでることがあります。
 (もちろん輸血前の適合検査は行います)
・術後は胸腔内の空気あるいは胸水の貯留が起こることがあり、これらがでなくなるまで、
 しばらく胸腔ドレーン(チューブ)を設置します。

その他の予測不能な要因も含めて、現在の状態が術後には悪化する可能性も否定できないことを
ご理解ください。

現在ドニーちゃんは9歳と高齢であり、すでに巨大食道症を併発していることから、
一般的には、外科手術が適応であるかどうかが微妙なところです。
巨大食道症による誤嚥性肺炎のリスクが常に存在することから、残念ながら、
安全で最も治療効果が期待できる治療法というものは存在しません。

治療の選択肢としましては、
①今後、放射線治療によりできる限り腫瘍の増大、進行を防ぎ、
 その後は残された時間を大切に見守っていただく
②最も積極的な治療を選択される場合には、放射線治療により腫瘍のサイズが
 縮小した時点で、一般状態が良い場合には、思い切って外科手術に踏み切る。
ということになります。

特に外科手術の場合には、前述しましたように術中や術後に亡くなってしまう危険性も
考えられる大きな手術ということになりますので、十分ご考慮の上、今後の方針を
決めて頂きたいと思います。
その為には私共も精一杯ご協力させて頂きますので、ご遠慮なくご相談ください。

***************************************
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